5月13日 リアルを観察(ひろば)

枯草色一色でモフモフだったひろばの園庭もみずみずしい緑色が徐々に増え、今はシロツメクサがとても元気に♡型の葉っぱを所狭しと広げています。

除草作業をして雑草を一掃してしまうこともできますが、そこはあえて雑草を取り過ぎないようにしているひろばの園庭。雑草があることで、様々な虫がひろばの園庭に集まってきます。アリやダンゴムシはもちろんのこと、ちょうちょ、バッタ、カマキリ、ハチ、ハサミムシ、みみず…!

虫が大好きなS君は、人工芝生のマットの下に虫がいることを知っていて、見たいんだけど自分でめくるのはちょっと怖い…。

「先生めくって!」というので、一緒にえいっ!とめくりました。

細かすぎて写真には写りませんでしたが、1~2㎜程の小さな小さなアリがうじゃうじゃ…^^;

よく見ると、アリの巣穴がいくつかあって、盛んに出入りしています。

マットをめくられて急に明るくなったので、アリもびっくりしている様子。緊急事態と察したのか、わさわさと巣穴からたくさん出てきました。

その様子を「うお~っ!急いでる!いっぱいいる!」と興奮しながら観察しているS君。その声を聞きつけて、「なに?なに?」とお友達のT君も仲間入りしました。

二人がじ~っと見ている時に、ちょうどダンゴムシがアリの巣穴付近に現れ、アリがダンゴムシを捕まえようとしたのか、ダンゴムシの足元に何匹か噛みつき、ぶら下がっていました。すると、ダンゴムシ、身の危険を感じたのでしょうね、今まで見たことが無いくらい素早いスピードでその場を走り抜け、アリを振り切っていました。その一部始終を見ていた二人。T君が「アリさんおんぶして欲しかったのかなぁ。ダンゴムシは嫌だったんじゃない?重くなっちゃうもん。」とS君に話しかけ、その後も長い間アリの巣穴の出入り口付近で巻き起こる様々な出来事を、自分達なりにストーリーを想像して楽しんでいました。絵本や写真だけでなく、リアルなたくさんの虫たちの姿を目の前で観察できるひろばの園庭を、今後も守っていきたいと思います。