4月15日 楽しみ方も様々(ひろば)

午後のひと時。「お絵描きする?」と水性マーカーを出すと、「やるやる!」と次々とペンのフタを開け始めるA君。

「ペンが乾いちゃったら描けなくなるから、使い終わったらフタをしてね。」と言葉がけると、「ちが~う!!これはお家なの!お家がいっぱい立ってるんだから!」とペンのフタを建物に見立ててごっこ遊びが始まりました。

職員は「ごめん、ごめん、そっか、お家をいっぱい立ててるところだったんだね。」とペンの使い方は後回しにして見守ります。A君にとっては色が出るペン本体よりも、フタの方が重要だったんですね。目の付け所に脱帽です。

「うー!うー!パトカーです!悪い人はいませんかぁ~!」と今度は並べたフタのお家のまわりにペンをグルグル走らせ、パトロールが始まりました。「大変です!火事です!」と火事を発見した様子。

「先生!火事だから消防車描いて!」というので赤い四角形を描くと、「タイヤが無いよ!」とタイヤを自分で描き入れていました。職員が放水ホースのような形を描き入れると、A君は並べたフタのお家に向かって青色のペンで放水を始めました。

「じゃ~!じゃ~!よし!消えたぞ!」と無事、火事が鎮火して一安心の様子でお絵描きを終えていました。ごっこ遊びの延長のお絵描きは、子供の想像力を豊かにしますね。

ふと別のテーブルを見ると、クレヨンを箱から出して並べて楽しむT君。

同じ向きに綺麗に並べて満足そうです。これまた斬新な楽しみ方。

お絵描き活動一つとっても、フタが主役だったり色を並べて楽しんだりと、大人の発想では思いつかないような楽しみ方があることを、子供達から教わったひと時でした。